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岡田淳さん(児童文学作家)の個展に行ってきました

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  もう昨年の秋のことですが、児童文学作家の岡田淳さんの個展「「星泥棒」からはじまって」に行ってきました。 大人になってから読んで、とても好きになった「こそあどの森」シリーズの第1巻「ふしぎな木の実の料理法」のファンで、「シュレーディンガー詩集」を謹呈させていただき(というか送りつけて)お礼のお葉書に個展のご案内があり、よし、お会いしに行こう、と思ったのです。 第二詩集をお送りしたときにも、お葉書をいただいたのですが、なんとなく勇気が出ず、余裕もなく行けずじまいで… 神戸の甲子園口の、閑静な住宅街の中にギャラリーがあり(何だか最近神戸の雰囲気が好きです) 時間になって現れた岡田淳さんは、白髪で、思っていたより大柄な方で、やっぱりどこかスキッパーのような、シャイな雰囲気のある方でした。 他の方に遠慮しつつ、直接お話ができて、ずいぶん舞い上がってしまいました。 岡田さんは定年まで小学校の図工の教師を務めておられて、私も詩にぼちぼち関わりながら、今は公共機関の隅っこにいて、できれば定年か早期退職まで、頑張って勤めたいです、とお話しして、自分の不安を聞いてもらったようなかたちになりました💦 体調の問題もあるし、家族も私も年齢を重ねてゆくし、この先どうなるかなんてわからないけれど、仕事を続けながら、作家として作品も書いてこられた方がいるのは、なんといいますか、ほっとして心強いものです。 石垣りんさんも定年まで銀行員をされていたし、教科書に載っている詩人なら、フィリップ・ラーキン(大学図書館員)やウォレス・スティーブンス(保険会社)など、また現代詩人・作家でも、専業でなく、別に仕事を持ちながら創作をしている方々は多くおられるけれど、自分が実際にそんなふうに過ごせるかどうか、やっぱり不安になりますよね。 仕事上手は休み上手、といいますが、私も意識して、長いスパンでゆっくり歩いてゆきたいものです。 岡田淳さんの個展のことに戻ると、若い頃の絵を自費出版されたものを手に入れて(ファンとしてはほんとに復刻に感謝です)好きだなと思った「個人的ピラミッドへの挑戦」にサインをいただきました✨ 空間を広くとってあり、哲学的な雰囲気のある、素敵な画集です。 インタビューが公開されていて、家族で拝読しました。 アトリエも素敵!癒されながら考えさせられ、学ぶことも多い記事でした。 「 信じる...

イギリスのWEB雑誌「PANORAMA」に俳句が掲載されています

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  イギリスのWEB雑誌「PANORAMA」に俳句が掲載されています🌸 “Cherry Blossoms”というTHE・日本的な表題ですが、日本的だけではない、深みと広がりを持たせた作品群にしたつもりです。 自分でも好きな俳句で、わりとImpressionismかもしれない… お読みくださるとうれしいです✨ 上の雑誌表紙写真にリンクをつけています。 他の方々の作品もぜひ! 小説やノンフィクションもあり、盛りだくさんでビジュアルも綺麗な雑誌です。 イギリスとアメリカの方が多いですが、たまにインドやカナダ、オーストラリアの方もいます。 積年の未発表作品がたまり過ぎていて、今年は英語で少しずつ発表していけたらなと思っています… わりとコンスタントにゆるゆる書いてはいますが、英語での投稿は基本的に未発表作品でないといけないのです。(日本語もか…) 掲載には投稿がアクセプトされなければいけないし、審査に半年以上かかるのも普通です。 …なので、運が向くといいな、とのんびり構えていこう。

Humoresques, Dvořák

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ドヴォルザークのユーモレスクにはまっている。 BBC radio3(クラシックチャンネル)を聴いていて、この曲何だったっけな、と調べてみたら、クライスラーの演奏を見つけ(有名みたい)、そこから様々なヴァリエーションを探して、鬼リピしている。 Fritz Kreisler, Franz Rupp, 1991 小澤征爾, Yo-Yo Ma, Itzhak Perlman, 2002 前半から、調子が変わる中盤のメロディーの切迫感がくせになる。 これが人生だ、と語りかけて来るようなメロディー。 まあ、今の心情をよく表している、ということなのかもしれないのだけれど。自分で思っているよりも、私はロマン主義なのかもしれない。 クライスラーは、シュレーディンガーとほぼ同時代の人なので、シュレーディンガーもおそらく知っていただろうと思う。 クライスラーの方が少し年上だけれど、シュレーディンガーより一年長生きしている。 ただ、シュレーディンガーは演劇は好んだけれど、音楽は好きではなかったようだ。 伝記には、母親はヴァイオリンを弾いていて、母親が後に病気を得た時に、それがヴァイオリンのせいだと考えて、音楽が嫌いになったということが書いてあった。(ほんまなんかな...) クライスラーはアメリカに帰化したけれど、シュレーディンガーは、アメリカは合わなかったようで(講演に行ったプリンストンからの誘いを断っている)、その辺もまあ、当たり前だけれど、個性は違うようだ。 Fritz Kreisler, 1875-1962 Erwin Schrödinger, 1887-1961 ユーモレスクに戻ると、中盤のこれが人生だ的なメロディーと、初めの、どこかのんびりしたメロディーは、どういった順序で作られたのだろう、と考えてみる。 私の推測は、初めのメロディーができて、どうしようかな、と別の時に考えていて、何か、どこかでわずかなタイミングが「のって」「できた」のかな、と思っているのだけれど、実際はどうなんだろう。

シュレーディンガー詩集のまとめ(1)

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  紀伊國屋新宿本店のXより↑ 枚方市立市駅前図書館 2024年9月に初の翻訳・編詩集「シュレーディンガー詩集 恋する物理学者」(書肆侃侃房)を出版することができました。 朝4時に起きて、出勤前に1時間弱を確保し、1日1行できるかできないか、くらいのゆっくりしたペースで、だいたい5年くらいはかかったと思います。 まだ外が暗い静かな時間に、情熱的な古いドイツ語と英語の世界にひたる、短くとも幸せな期間は、一生の記憶に残りそうです。 原稿の大枠ができてから、出版社が決まって出版するまでに約1年かかりました。 幸い、福岡の書肆侃侃房さんにお世話になることができ、深く感謝しています。 いつ人生が終わるかわからないのだから、いつかやりたいことを今やろう!と決めて、思い切って取り組んでみてよかったと思います。様々なことを経験することができました。 人のつながりのあたたかさにも恵まれ、大いに助けられました。 全国の大きめの書店にも、個人経営の独立系といわれる書店にも、置いてくださっているそうで、好評のようです✨ 全国の図書館でも多く蔵書にしてくださり、現在のところ、東京都で21館、大阪府で13館に登録があり、貸出中にもなっていて、ありがたいことです📖 大学の図書館などにも入れてくださり、印象的だったのは以下の図書館です。 ほんとうに、ありがとうございます。 ・ 東京大学理学図書館 ・ 京都大学基礎物理学研究所図書室 ・ 国立民族学博物館図書室 ・ 大阪大学理工学図書館 今までの詩集にはなかった広がりは、エルヴィンに感謝しなければなりません☺️ カーリルHP(都道府県単位で図書館の蔵書が検索できます)

初の翻訳・編詩集「シュレーディンガー詩集 恋する物理学者」

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帯なしバージョン 帯ありバージョン 初の翻訳・編詩集「シュレーディンガー詩集・恋する物理学者」が出版されました! ぜひ、お手に取ってくださるとうれしいです。 書肆侃侃房のページはこちら (楽天、Amazon、紀伊國屋などのリンクがあります) 毛利一枝さんの装幀も素敵で、良い本になったなと感慨深いです。 私の力不足もあり、多少難解で癖の強い訳文になっていますが、一行でも、皆さまの気に入る部分がございましたらうれしく思います。 第I章はドイツ語で、第Ⅱ章は英語で書かれています。シュレーディンガーはオーストリア出身のため、ドイツ語が母語です。しかし母方の親戚がイギリスに住んでおり、彼が10歳の頃にはイギリスを訪れ、母親はシュレーディンガーと英語で話すなどしていたようです。また、ノーベル物理学賞受賞の知らせを受けたのは、約3年間のオクスフォード大学在籍時でした。アイルランドのダブリン高等研究所には1940-1956年の約16年間在籍しています。 シュレーディンガーは1949年、62歳で、生涯で唯一となる詩集を出版しました。 二度の世界大戦を越え、激動の人生を歩んだシュレーディンガーの作品は、一篇のなかでさえ、起伏に富んでいます。彼の、時に気高く高邁な、時に絶望を含む爛熟したポエジーを、できるだけ簡潔な表現に映すよう心がけたつもりです。 ぜひご一読いただきたい詩篇は「報われる」、個人的にいちばん好きな詩篇は「チューリヒ」です。 【あとがきより】 この日本語訳は、吉川千穂さん、滝口智子さん、金菱哲宏さんのご協力がなければつくることができないものでした。それぞれの心強いご尽力に深く感謝します。本書をあたたかい眼で送り出してくださった、田島安江さんをはじめとする書肆侃侃房のみなさま、芸術的な装幀をしてくださった毛利一枝さんに心より感謝申し上げます。 そして、私をいつも支えてくれる家族、詩人、友人、職場のみなさまに、深く広がるこの空一杯の感謝を捧げます。 

近頃

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ここ最近はもっぱら 英語ブログ の方を更新しています。 よろしければどうぞのぞいてみてください〜 2012年くらいから少しずつたまってきているMY格言メイン。 神谷美恵子訳の「自省録」(マルクス・アウレーリウス著)憧れです... 電子書籍などでまとめようかな、と思ってから7、8年は経った。 いつになるんやろな... 今はドイツ語・英語から日本語への翻訳詩集を準備しています。 たぶん今年のうちには報告できそうな気はしていますが 詳細は未定です。そのうち。 二冊目の詩集を出したあと、次は英語で出したいなと思い 自著の詩集の英訳も英語圏の出版社に応募していて 最終選考までいくつか残ったりはしているのですが まあ、なかなか進みません。やっぱ難しいんやな... ゆったり構えて、生きてるうちに出すか、くらいに考えとこ。

Bloggerについて

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 2018年にウェブリブログからBloggerにお引越しをして、ちょっとしたふりかえり。 【日本語ブログ】 【英語ブログ】 英語ブログでは、アメリカ合衆国が閲覧数トップになっている。 閲覧数がすごく伸びた訳じゃないけど、ウェブリブログよりは多国籍になった。 なるほど〜、という感じです。 ただ難点としては、スマホで簡単にアップしづらいところ。 Blogger専用のアプリはなくなったようなので BlogTouchというアプリをずいぶん前に購入したけれど、細かい調整はPCの方が便利かな...という使用感だったので放置している。 BloggerPlusの方が使い勝手が良さそうではあるので 試してみようかな...と思案中です。 ※8月26日追記:やっぱりPCの方が良さそう...